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破風

はふ
名詞
1
標準
gable
文例 · 用例
大雪田の石の峰を超えて、三角点の下に来た、木曾山脈を西に控えて、その間の高原を、天竜川が白く流れ、仙丈岳は渓谷を隔てて、その頂上の、噴火口と擬いそうな欠けたところが、大屋根の破風のように聳えて、霧を吐く窓になっている。
小島烏水 白峰山脈縦断記 青空文庫
池鯉鮒よりで気の付いたことには、家の造りが破風を前にして東京育ちの私には横を前にして建ててあるように見えた。
岡本かの子 東海道五十三次 青空文庫
あの階上の、破風の下の眞白な部屋には、いま、女中どもが睡つてゐる――夜中から朝まで、その重苦しい、じめじめした眠りを睡つてゐるのかも知れないのだ。
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から 青空文庫
」 ふはりと隣家の破風を掠めて鴎が一つ浮いて出た。
岡本かの子 青空文庫
見上げた破風口は峠ほど高し、とぼんと野原へ出たような気がして、縁に添いつつ中土間を、囲炉裡の前を向うへ通ると、桃桜溌と輝くばかり、五壇一面の緋毛氈、やがて四畳半を充満に雛、人形の数々。
泉鏡花 雛がたり 青空文庫
」「ええ、こちらへ、」 と裾を捌くと、何と思ったか空を望み、破風から出そうにきりりと手繰って、引窓をカタリと閉めた。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
真黒な溝の縁に、野を焚いた跡の湿ったかと見える破風呂敷を開いて、式のごとき小灯が、夏になってもこればかりは虫も寄るまい、明の果敢さ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
――久女八が土蜘蛛をやっている、能がかりで評判なあの糸が、破風か、棟から抜出したんだろう。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
作例 · 標準
日本の伝統的な家屋には、美しい意匠の破風が見られる。
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寺社の屋根に施された破風は、歴史を感じさせる。
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妻が破風の形をしたパンを焼いてくれた。
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