幾ばくもなく
いくばくもなく
副詞
標準
not long after
文例 · 用例
幾ばくもなくして病家の数が殖えた。
— 森鴎外 『渋江抽斎』 青空文庫
それを僕が凝視してゐると、幾ばくもなくその表情が取れて行つて、もとの平安な顔になつた。
— 斎藤茂吉 『島木赤彦臨終記』 青空文庫
その後幾ばくもなくて御室もお亡くなりになり、終にその望みは遂げられずに了ったが、斯くばかり懇切に志を尽されたのも法然が諸宗に達していたという為であった。
— 中里介山 『法然行伝』 青空文庫
余が家小石川に在りし頃出入の按摩久斎といふものゝ妻なりしが、幾ばくもなく夫に死別れ、諸処へ奉公に出で、僅なる給金にて姑と子供一人とを養ひゐたる心掛け大に感ずべきものなり。
— 断腸亭日記巻之三大正八年歳次己未 『断腸亭日乗』 青空文庫
その誤りの一方は関自身またはその没後幾ばくもなく訂正して著述をしたものも残っているが、一方の誤りは次の時代になってもそのままに押し通して、およそ百年間も行われた。
— 三上義夫 『文化史上より見たる日本の数学』 青空文庫
和算が捨てられて洋算の時代になると、数学の研究は一時は多少衰えたかと思われるけれど、幾ばくもなくして、新しい研究が現われることとなって、わが国の数学は面目を改めることになった。
— 三上義夫 『文化史上より見たる日本の数学』 青空文庫
果然彼れは幾ばくもなくして漢族のために亡ぼされた。
— 伊東忠太 『國語尊重』 青空文庫
「吾人は昨日帝都中に一種の不可思議なる風聞あるを耳にせしが、幾ばくもなくして、その風聞の事実なる事を確認したり。
— ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 『鰐』 青空文庫
作例 · 標準
例句1
例句2
例句3
例句4