とっくり
とっくり
副詞副詞-と
標準
thoroughly
文例 · 用例
そこをとっくり胸に入れて、大事な品物を預ったつもりになりなさい。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
見ればアバタの旗印、顔一面にひるがえる、あきれかえるの醜男と、六十余州かくれもなき、鷲塚佐助のこの面を、とっくり拝んで置け!
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
」 突っ立ったまま、「――胸に手エあてて、とっくり考えてみイ」 精一杯の見幕をだしたつもりだったが、もともと種吉は気の弱い男で、おろおろと声がふるえて、半泣きの顔をしていた。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
そのうちとっくりわたしのほうから伺っていただきたいと思っていたくらいですからそれまで……」「きょう聞いてください。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
うるさかったら、だんなもとっくり考えてみりゃわかるんだ。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
まあ、そこへすわって、あごでもはずして、ふところへしまってから、とっくりとこれを見なよ」 ようやくのことに、訴状箱の中から目ざしたネタを捜し当てたとみえて、さわやかにうち笑みながら、かんかん虫の伝六の目の前に差しつけたのは、じつに次のごとき三通の訴え状です。
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
この人形を、とっくりとみろ!
— 献上博多人形 『右門捕物帖』 青空文庫
もそッと近よってとっくりみい」「………」「のう、どうじゃ。
— 京へ上った退屈男 『旗本退屈男 第四話』 青空文庫