楽句
がっく
名詞
標準
phrase
文例 · 用例
エリク・サティ……音楽の伝統と形式をコナゴナにした、偉大なふたりのキチガイのうちのひとり……」 カオルは、はだしで部屋のなかを歩きまわりながら、リズムも音節も無視した無形式の楽句を、ぞっとするようないい音色で弾きだした。
— 久生十蘭 『あなたも私も』 青空文庫
なぜなら、自分の独創になったものだと信じてる楽句の中に、他の作曲家らの手になった断片が、むりやりにどうかこうか綴り合わせられてるのを、読み直すたびごとに見出したからである。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
それでも彼はやはり楽句を組立てようと力んでいた。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
そして彼はもとより音楽家だったから、まだなんの意味をもなさないものではあったがともかくも楽句をこしらえ出した。
— JEAN CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
その観念は、独立した完全な楽句の形をなしてることもあったが、多くは、一つの作品全部を包み込む大きな星雲の形をなしていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
その楽曲の結構は、主要の筋道は、彫刻的の明確さで影から浮き出してる眩いばかりの楽句を、ところどころに鏤めた覆いを通して、おのずから見えていた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
各|楽句が無関心の淵の中に沈み込んでゆくのが感ぜられた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
彼は楽句の中途でぴたりと弾きやめた。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
作例 · 標準
ベートーヴェンの交響曲には、記憶に残る美しい楽句がたくさんある。
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このピアノ曲の冒頭の楽句は、とても優雅で心を奪われる。
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ヴァイオリンが奏でる叙情的な楽句に、観客は皆聞き入った。
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指揮者は、その楽句の持つ意味を丁寧に表現するよう、楽団員に指示した。
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