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地境

じざかい異読 ちきょう
名詞
1
標準
land border
文例 · 用例
」 やがて停車場へ出ながら視ると、旅店の裏がすぐ水田で、隣との地境、行抜けの処に、花壇があって、牡丹が咲いた。
泉鏡花 七宝の柱 青空文庫
宮裏に、この地境らしい、水が窪み入った淀みに、朽ちた欄干ぐるみ、池の橋の一部が落込んで、流とすれすれに見えて、上へ落椿が溜りました。
泉鏡花 半島一奇抄 青空文庫
近まわりの村々を刑事がまわって、行動の疑わしい者や、変った出来事を一々調べ上げたが、元来、朴実な人間たちと、平和な村政で固まっている村々には、二三羽の鶏の紛失や、一尺か二尺の地境の喧嘩が問題になっている位のことで、前科者らしい者は勿論、素行の疑わしい者すら居なかった。
夢野久作 巡査辞職 青空文庫
するとその豆腐の桶のある後が、蜘蛛の巣だらけの藤棚で、これを地境にして壁も垣もない隣家の小家の、炉の縁に、膝に手を置いて蹲っていた、十ばかりも年上らしいお媼さん。
泉鏡花 薬草取 青空文庫
山果庭ニ落チテ、朝三ノ食|秋風ニ※クとは申せども、この椎の実とやがて栗は、その椎の木も、栗の木も、背戸の奥深く真暗な大藪の多数の蛇と、南瓜畑の夥多しい蝦蟇と、相戦う衝に当る、地境の悪所にあって、お滝の夜叉さえ辟易する。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
重井筒一 井戸一ツ地境に挟まりて、わが仮小屋にてその半を、広岡にてその半ばを使いたりし、蓋は二ツに折るるよう、蝶番もて拵えたり。
泉鏡花 照葉狂言 青空文庫
)が、小手さきの早業で、例のスリッパを、ちょいと突直すんじゃない、うちの女房が、襷をはずしながら、土間にある下駄を穿いて、こちらへ――と前庭を一まわり、地境に茱萸の樹の赤くぽつぽつ色づいた下を。
泉鏡花 河伯令嬢 青空文庫
」 私は縁端にちよつと爪立ちをして、地境の板塀越しに一わたり見えるかぎりの近処の植込を覗いてみた。
薄田泣菫 木犀の香 青空文庫
作例 · 標準
古い地図を確認したところ、この大岩が隣村との地境になっていた。
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地境をめぐる争いを避けるため、測量士に立ち会ってもらい境界杭を打ち直した。
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川の流れが変わってしまったせいで、どこが地境なのか誰にも分からなくなっている。
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