寄せ集め
よせあつめ
名詞名詞-の形容詞
標準
mishmash
文例 · 用例
あれだけの煙だと、さうさね、日本の國を二十ほど寄せ集めたくらゐの廣大な場所が燃えてゐる。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
丘には処々|草叢があり、灌木の群があり、小石を一箇所へ寄せ集めた堆があった。
— 黒島傳治 『雪のシベリア』 青空文庫
竹村書房主は沈思のあげく、かうしたらどうでせう、この紙不足の折に兩書とも再版などは、とても出來るものではありませんし、この二つの著書から特に著者の氣にいりの同じ匂ひの作品ばかりを寄せ集めて一本にまとめたら、といふ意見を提出した。
— 太宰治 『『老ハイデルベルヒ』序』 青空文庫
しかしほんとうな意味での新しい独創的の研究をするのに市場に売り古されて保証の付いているほど陳腐な器械ばかり寄せ集めてできたためしはおそらくないであろう。
— 寺田寅彦 『ルクレチウスと科学』 青空文庫
一つ一つの花はきれいであるがこのように人工的に寄せ集めたところになんとなく物足りない不自然さがあった。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
そういう場合に寄り集まった材料が互いに別々な畑から寄せ集められたものである以上各部分の間にはなんらの必然的な連絡はなく、従ってそれらの堆積はやはり単なる素材の堆積であり団塊であるというだけで、結局はその学者なる陶工の旋盤の上に載せられた粘土の団塊とたいした変わりはないであろう。
— 寺田寅彦 『空想日録』 青空文庫
今までに見たいろいろの同種の映画のいろいろの部分が寄せ集められてできあがっているという感じである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(4)』 青空文庫
これほど立派な材料をこれほど豊富に寄せ集めて、そうしてよくもこれほどまでにおもしろくなくつまらなく書いたものだと思う本もある。
— 寺田寅彦 『読書の今昔』 青空文庫