拇印
ぼいん
名詞
標準
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文例 · 用例
「これに拇印をおして出せ。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
」 僕は再びその声に驚かされて、あわてて拇印をおして、願書をさし出しながらそうっとその男の顔をのぞいた。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
」「ここ」 私は、七歳で、真白い紙の端に墨の拇印をつけながら、抓んで半紙を御飯台の上に展げた。
— 宮本百合子 『雲母片』 青空文庫
それとも地方の無頼漢或は郡吏等を頼んで拇印を取れば其れで用が濟んだと思ふて居るのか。
— 田中正造 『公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書』 青空文庫
とても面倒は見きれないから、さっさと、どこへでも行ってくれ」 膝の上に書類をひろげて、「いま、これを読むから、相違した点がなかったら、署名して拇印をおしてくれたまえ」「それは供述書というやつなの」「そんなむずかしいもんじゃない……捜査調書の抜萃……宇野久美子に関係のある部分だ。
— 久生十蘭 『肌色の月』 青空文庫
これは実は私が見ておると中国の政治家というのは役人になるとよく人の首を切るが、失脚するとスグにお寺にはいって南無阿弥陀仏を唱えて居士になる、ということをいうたことをとりあげて、書いて呉れたものらしいですが、この書には魯迅さんが拇印を押して呉れてあるのです。
— 内山完造 『魯迅さん』 青空文庫
本当の調べは、町奉行でやることにはなっておりますが、大岡越前守とか、遠山左衛門尉とかいう、後世までも聞えた名奉行はともかく、大抵のお白洲では、筋書通りそれを繰り返して口書拇印を取り、最後の言い渡しをするだけであったのです。
— 朱塗の筐 『銭形平次捕物控』 青空文庫
を取って、拇印まで捺させたと言うのですから、正気だか茶気だか、此の時の名奉行、遠山左衛門尉の心持ばかりは凡人にわかりません。
— 第六夜 人形の獄門 『新奇談クラブ』 青空文庫
作例 · 標準
重要書類にサインする代わりに、拇印を押すこともある。
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遺言書には、本人の意思を確認するため拇印が用いられることがある。
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昔の公文書には、個人の証明として拇印がよく使われていた。
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