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玉鋼

たまはがね
名詞
1
標準
traditional Japanese steel made from iron sand (esp. for use in swords)
文例 · 用例
今日、布部のたゝらを経営してゐる玉鋼製鋼会社の調査によると、同じ中国山脈から出るものではあるが、山陰側と山陽側とでは砂鉄の性質がかなりちがつてゐるといふ。
田畑修一郎 出雲鉄と安来節 青空文庫
現在布部で行はれてゐるやうな固定炉はいつ頃からはじまつたものか明かでないが、玉鋼製鋼会社以前にこの地の「たゝら」を経営してゐた家島家はざつと二百年といふから、少くともそれ以前からであることは確かであらう。
田畑修一郎 出雲鉄と安来節 青空文庫
「蹈鞴」とはその字の示すごとく、鞴による送風装置が、特殊な形をした炉の両側についてゐるので、木炭をつかつて低温直接製鉄法によつて玉鋼をつくるのださうである。
田畑修一郎 出雲鉄と安来節 青空文庫
そして、一吹きに四昼夜を要し、一塊となつて炉底に残る鋼は、これを別の粉砕場へ持つて行つて砕き、その断面を見て、玉鋼とか砂味鋼とかに分類するのだといふ。
田畑修一郎 出雲鉄と安来節 青空文庫
こんな工程によつて作られる一見甚だ単純な玉鋼は、古来日本刀の原料として使はれてゐるので、これは出雲とはちがふが、やはり地域的にはこの地方と隣接した伯耆の有名な印賀鋼は特に優秀とされてゐる。
田畑修一郎 出雲鉄と安来節 青空文庫
現在でも、玉鋼は日本刀及び特殊方面に有力な原料となつてゐる由である。
田畑修一郎 出雲鉄と安来節 青空文庫
茶を入れて来ましたがな』 真雄は、刀の地鉄にする、玉鋼を熔かす仕事に、顔まで、炎にしているので、『後で』 と、云った儘、母の方も見なかった。
吉川英治 山浦清麿 青空文庫
他ならぬ柘植様のお口添えで、素人鍛冶のわたくしなどには、身に過ぎた御下命と、冥加に存じて、玉鋼から、吟味に吟味を致しておるのです』『まあ、そうかの』 と、母は欣しそうに、歯の抜けた口に、雪菜の一|茎を入れて、もぐもぐ唇をうごかしていたが、真雄の顔つきの好いのを見て、そっと云い出した。
吉川英治 山浦清麿 青空文庫
作例 · 標準
刀匠は、不純物の少ない最高級の玉鋼を選び出し、何度も折り返し鍛錬する。
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日本刀の独特な刃文は、この玉鋼という素材なくしては生まれない。
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たたら吹きによって生み出された玉鋼の断面は、美しい銀色を呈している。
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