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絞り出す

しぼりだす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
1
標準
to squeeze out
文例 · 用例
そういう場合、未成熟の娘の心身から、利かん気を僅かに絞り出す、病鶏のささ身ほどの肉感的な匂いが、柚木には妙に感覚にこたえて、思わず肺の底へ息を吸わした。
岡本かの子 老妓抄 青空文庫
嗄れた声に力を入れて、絞り出すように云った「どうぞ」という言葉が、彼の胸から直ちに自分の胸へ伝わるような気がすると同時に、私の心の片隅のどこかが急に柔らかくなるような気がした。
寺田寅彦 小さな出来事 青空文庫
粉にしたコーヒーをさらし木綿の小袋にほんのひとつまみちょっぴり入れたのを熱い牛乳の中に浸して、漢方の風邪薬のように振り出し絞り出すのである。
寺田寅彦 コーヒー哲学序説 青空文庫
ただ、いよいよ生きながら白骨化して行く自分を感じて、これではいけないとたとえ遠くからでも無理にも真佐子を眺めて敵愾心やら嫉妬やら、憎みやらを絞り出すことによって、意力にバウンドをつけた。
岡本かの子 金魚撩乱 青空文庫
裳裾のようにパッとひらいた頽廃の夜が、葉鶏頭の花にも似た強烈な色彩に揺れて、イヴニングドレスの背中をくりぬいて見せた白い素肌が、蛇のようにくねると、そのくぼみに汗が汗ばみ、女の体臭を男の体臭が絞り出すような夏の夜の踊りに、体の固い若いダンサーのステップもいつか粘るのだった……。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
これがわいのたつた一つの遺産やさかい……」 一手六時間といふまるで乾いた雑巾から血を絞り出すやうな、父の苦しい長考を見て、到頭対局場に居たたまれず、隣りの部屋へ逃げ出した挙句、病気になつてしまつたといふ玉江に、坂田はこんな風に言つた。
織田作之助 聴雨 青空文庫
」と客は声を絞り出す
A CASE OF IDENTITY 同一事件 青空文庫
」とホール・パイクロフトが声を絞り出す
THE STOCK-BROKER'S CLERK 株式仲買人 青空文庫
作例 · 標準
歯磨き粉のチューブの残りを、最後の最後まで絞り出した
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彼は苦しみながらも、なんとか笑顔を絞り出した
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絶望的な状況で、希望の言葉を絞り出すのは困難だった。
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