天変
てんぺん
名詞
標準
irregular natural phenomenon (occurring in the sky)
文例 · 用例
これが、二年、三年、あるいは五年に一回はきっと十数メートルの高波が襲って来るのであったら、津浪はもう天変でも地異でもなくなるであろう。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
そういう不安をさらにあおり立てでもするように、ことしになってからいろいろの天変地異が踵を次いでわが国土を襲い、そうしておびただしい人命と財産を奪ったように見える。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
国際的のいわゆる「非常時」は、少なくも現在においては、無形な実証のないものであるが、これらの天変地異の「非常時」は最も具象的な眼前の事実としてその惨状を暴露しているのである。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
人類がまだ草昧の時代を脱しなかったころ、がんじょうな岩山の洞窟の中に住まっていたとすれば、たいていの地震や暴風でも平気であったろうし、これらの天変によって破壊さるべきなんらの造営物をも持ち合わせなかったのである。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
そうして、野生の鳥獣が地震や風雨に堪えるようにこれら未開の民もまた年々歳々の天変を案外楽にしのいで種族を維持して来たに相違ない。
— 寺田寅彦 『天災と国防』 青空文庫
そんな天変地異をも平気で受け入れ得た彼自身の自棄が淋しかったのだ。
— 太宰治 『葉』 青空文庫
しかし、これとても浮世の無情、有為天変は免れません。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
これあるいはやがて起らんずる天変の大頓挫にあらざるなきか。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
作例 · 標準
かつて天変が起きた年は、飢饉や疫病が流行したと記録されている。
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人々は、彗星の出現を天変の兆しとして恐れた。
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この地方では、近年稀に見る大雨が天変ではないかと噂されている。
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