腹案
ふくあん
名詞
標準
one's plan
文例 · 用例
今でも折には矢も楯も堪らない程訓辞の必要を感じたが、そしてまた実際腹案を立てゝ登校したこともあつたが、教員室に覗いて教師達から威勢の好い挨拶をされるともうその勇気はなくなつてゐた。
— 中原中也 『校長』 青空文庫
別に腹案もないからと一応御断りしたが、何でもいいから書けといわれる。
— 寺田寅彦 『科学に志す人へ』 青空文庫
作者の頭の中にある腹案のようなものは、いかに詳細に組み立てられたつもりでも、それは文学ではない。
— 寺田寅彦 『科学と文学』 青空文庫
それを見ながら私は腹案を立てていた。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
が、口覚えに練習した、腹案の口上が中途で切れて、思わず地声を出したらしい。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
然り而して、おの/\の腹の冷く次第に寒く成つた處へ、ぶつ切、大掴の坊主しやも、相撲が食つても腹がくちく成るのを、赫と煮ようと云ふ腹案。
— 泉鏡太郎 『九九九會小記』 青空文庫
「児雷也豪傑譚」の初編の出たのは天保十年で、作者も最初から全部の腹案が立っていた訳でもないらしく、それが大当りを取ったところから、図に乗って止度も無しに書きつづけているうちに、第十一編を名残として嘉永二年に作者は死んだ。
— 岡本綺堂 『自来也の話』 青空文庫
翁が後年、條野採菊翁に語ったところによると、河原崎座の座主河原崎権之助という人は新狂言が嫌いで、なんでも芝居は古いものに限ると主張しているので、黙阿弥翁が何か新狂言の腹案を提出しても一向に取合わない。
— 岡本綺堂 『自来也の話』 青空文庫
作例 · 標準
今回のプロジェクトを成功させるための秘策として、すでに一つの腹案を用意している。
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野党の批判に対し、首相は「打開のための腹案がある」と自信ありげに答えた。
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会議では結論が出なかったが、部長の心中には別の腹案が隠されているようだった。
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