旅情
りょじょう
名詞頻度ランク #41637 · 青空 199 例
標準
one's mood while traveling (travelling)
文例 · 用例
島崎藤村氏の名詩「千曲川旅情の歌」と、どこか共通した詩情であって、もっと感覚的の要素を多分に持っている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
更衣野路の人はつかに白し 春着を脱いで夏の薄物にかえる更衣の頃は、新緑初夏の候であって、ロマンチックな旅情をそそる季節である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
何等の巧みもなく、少しも六つかしい意味もなく、ただすらすらと旅情の追懐を歌って居る。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
それから『独都より』の「リンデン」の作は、作者も云うてる如く、前の歌の淋しい内にも嬉しい親しみのある情調とは異なり、旅情の淋しさと自然のさびれた淋しみとを独りしみじみと味わってる情調が、一句一句の端にも湛うてる。
— 伊藤左千夫 『歌の潤い』 青空文庫
そして着いた夜あるホテルへ泊まるんですが、夜中にふと眼をさましてそれからすぐ寝つけないで、深夜の闇のなかに旅情を感じながら窓の外を眺めるんです。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
彼はかすかな旅情らしいものが、濃くあたりに漂っているあれちのぎくの匂いに混じって、自分の心を染めているのを感じた。
— 梶井基次郎 『ある崖上の感情』 青空文庫
電燈も来ないのに早や戸じまりをした一軒の家の二階――戸のあらわな木肌は、不意に堯の心を寄辺のない旅情で染めた。
— 梶井基次郎 『冬の日』 青空文庫
――そして何という旅情…… 以前住んだ町を歩いて見る日がとうとうやって来た。
— 梶井基次郎 『過古』 青空文庫
作例 · 標準
雪の降るローカル線に揺られていると、モノクロの車窓風景がひしひしと旅情を掻き立てる。
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港町に響く汽笛の音が、夕暮れの空気と相まってなんとも言えない旅情を漂わせていた。
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彼女は旅情豊かなエッセイで人気を博し、多くの読者に「自分も旅に出たい」と思わせている。
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