双務
そうむ
名詞名詞-の形容詞
標準
bilaterality (e.g. of a contract)
文例 · 用例
聖書の「約束」または「契約」と言う語は、神と人とが対等の立場で取り引きする意味の双務契約ではない。
— 矢内原忠雄 『キリスト教入門』 青空文庫
しかし、「ロンドン・タイムス」によって発表された改正案の要項中、反対論者の感情をもっとも刺戟したのは内地雑居の問題であって、大隈が双務的な方法をとるために交換的に譲歩した部分だけが異常なセンセイションを起したのである。
— 尾崎士郎 『早稲田大学』 青空文庫
それに、内地じゃ組合が出来たり、ストライキをやったりして労働者が、そうむちゃくちゃに、ひどい条件でこき使われて黙っちゃいなくなっていますよ。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
食色の慾が足り、少しの閑暇があり、利益や権力の慾火は断えず燃ゆるにしてもそれが世態|漸く安固ならんとする傾を示して来て、そうむやみに修羅心に任せてが寄ってたかって競り上げた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
用がないから習わない、習わないからたいそうむつかしく恐ろしく近づき難いもののように思われ、従ってそれに熟達した人がたいそうえらいものに見え、それでつづられた文章がたいそうありがたいもののように見えてくる。
— 寺田寅彦 『数学と語学』 青空文庫
それを、リキュールの杯ぐらいな小さなガラス器に頭を丸く盛り上げたのが、中学生にとってはなかなか高価であって、そうむやみには食われなかった。
— 寺田寅彦 『銀座アルプス』 青空文庫
「男というものはそうむやみになんでもない事を笑うものではない」というような事を常に父から教えられ自分でもそう思っていた。
— 寺田寅彦 『笑い』 青空文庫
偉人として、人の称讃を受けるくらいのことはそうむずかしいことではないとはっきり感じたのだった。
— 有島武郎 『星座』 青空文庫
作例 · 標準
互いに権利と義務を負う双務の関係にある以上、一方的な契約破棄は許されない。
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今回の提携は、両社が技術を出し合うという双務の原則に基づいている。
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国際社会における同盟関係も、本質的には双務の性格を帯びているものだ。
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