印判
いんばん異読 いんぱん
名詞
標準
seal
文例 · 用例
然無ければ洪水も噴火も疫癘も、印判で捺したやうに三十年目六十年目に屹度來るやうになる次第で無ければならぬが、實際は蓋し其の通りでは無い。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
見ると角に小さな印判屋があつて、その店では煙草やちよつとした雜貨を賣つてゐる。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
印判屋の亭主が小さい刀の手を休めて顏をあげると、わかい男が尋ねた。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
そして青年が印判屋の角へ來るところまでは突き止めた。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
青年の姿が印判屋の軒下に隱れた時に、彼ははつと心を周章させた。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
印判屋の教へてくれた銀杏樹は、家の屋根に隱れて繁つた梢のみがそこに見られた。
— 木下杢太郎 『少年の死』 青空文庫
ナア」 涙もろい二人は喜んで証書に印判を捺したものであった。
— 夢野久作 『近世快人伝』 青空文庫
その斜め反対の隅にある髑髏も、同じように、印章とか、印判とかいうふうに見えた。
— THE GOLD-BUG 『黄金虫』 青空文庫
作例 · 標準
古い書状には、差出人の印判が鮮やかに残っていた。
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この地域では、伝統工芸として印判の制作が盛んに行われている。
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印判を押すことで、その書類の有効性が公に認められた。
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