較差
かくさ
名詞名詞-の形容詞
標準
range
文例 · 用例
ああ汝の肖像、われらおよばぬ至上にあり、金屬の中にそが性の祕密はかくさる、よしわれ祈らば、よしやきみを殺さんとても、つねにねがはくば、われが樂欲の墓場をうかがふなかれ、手はましろき死體にのび、光る風景のそがひにかくる。
— 萩原朔太郎 『光る風景』 青空文庫
そしてこの哲學から、逆に始めて彼の藝術論(文藝的な、餘りに文藝的な)の戰慄すべき、かくされたる精神を知る。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
藁ずきの紙にもあるか君が身は瀧見に行かず雨づゝみするかえし雨雲のおほひかくさば二荒山行きて見るとも多岐見えめやも此夕長塚来りて、雨ふるとも明日は行かん、という。
— 伊藤左千夫 『滝見の旅』 青空文庫
河原よもぎの中にかくされた雲雀の巣。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
更に、そこから僅かばかり隔った亜細亜タンクの附近にも六名の死体がかくされてあった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
支那人の××ばかりでなく、キキンの郷里から送られる親爺の手紙にも、慰問袋にも××××がかくされてあるのに気づいた中隊幹部は非常にやかましくなってきた。
— 黒島傳治 『前哨』 青空文庫
――そこを、そんなり、かくさずに見せてやろうじゃないか。
— 黒島傳治 『土鼠と落盤』 青空文庫
人がともだちをほしいのは自分の考えたどんなことでもかくさず話しまたかくさずに聴きたいからだ。
— 宮沢賢治 『学者アラムハラドの見た着物』 青空文庫
作例 · 標準
有明海は潮位の較差が最大で6メートルに達し、干潮時には広大な干潟が姿を現す。
この盆地特有の気候により、夏季の日較差が非常に大きく、夜間は急激に冷え込むのが特徴だ。
標高による気温の較差を考慮し、登山計画では山頂付近の過酷なコンディションを十分に想定する必要がある。
精密機器の製造工程では、部品間の寸法の較差をミクロン単位で厳格に制御することが品質維持の鍵となる。