燕尾服
えんびふく
名詞
標準
tailcoat
文例 · 用例
その癖腰を卸すとたんに、燕尾服の長い裾を丁寧に左右に開くことは忘れなかつたのである。
— DAS FAMILIENFEST 『祭日』 青空文庫
それで燕尾服にも及ばないといって来た位です。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『家常茶飯』 青空文庫
燕尾服をつけた給仕が、銀盆に一枚の名刺を置いて、ものものしく妾達の卓子の前で、黒い尾を折りました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
今まであの店の部屋の古風な装飾なり、また燕尾服を着たボーイなりが、すべて前の世紀の残りものであったのが、火事で焼けたこの機会に、一足飛びに現代式に変ってしまったのだというような気がした。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
紺三郎なんかまるで立派な燕尾服を着て水仙の花を胸につけてまっ白なはんけちでしきりにその尖ったお口を拭いているのです。
— 宮沢賢治 『雪渡り』 青空文庫
やがて、燕尾服を着た仁丹の鬚のある太夫が、お客に彼女のあらましの來歴を告げて、それから、ケルリ、ケルリ、と檻に向つて二聲叫び、右手のむちを小粹に振つた。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
やがて、燕尾服を着た仁丹の鬚のある太夫が、お客に彼女のあらましの来歴を告げて、それから、ケルリ、ケルリ、と檻に向って二声叫び、右手のむちを小粋に振った。
— 太宰治 『逆行』 青空文庫
羽根がむらさきのような黒でお腹が白で、のどの所に赤い首巻きをしておとう様のおめしになる燕尾服の後部みたような、尾のある雀よりよほど大きな鳥が目まぐるしいほど活発に飛び回っています。
— 有島武郎 『燕と王子』 青空文庫
作例 · 標準
指揮者が聴衆に向かって深々と一礼すると、燕尾服の裾が綺麗に翻り、演奏会の幕が上がった。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
「わあ、お父さん、燕尾服なんて着てまるで魔法使いみたい!」「ははは、今日は特別な晩餐会だからな」
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
社交ダンスの競技会では、燕尾服をビシッと着こなした男性たちが、パートナーをリードして華麗に舞う。
幻辭AI · gemini-3-flash-preview
ウィキペディア
燕尾服 は、男性の夜間の礼服。裾が燕の尾のようなのでそう呼ばれる。英語では、18世紀末から19世紀初頭のフロック も含めて“Tailcoat”と呼ばれるため、19世紀中半以降の正装である燕尾服のみを指す場合は“Evening”が付けられ、“Evening Tailcoat”とも呼ばれる。
出典: 燕尾服 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0