泣き面
なきっつら異読 なきつら
名詞多音語
標準
tearful face
文例 · 用例
彼は鼻も口も一しょになってしまうような泣き面をした。
— 黒島傳治 『穴』 青空文庫
そんなつもりで、お呼びしたのでは、……」と言いかけて、泣き面になった。
— 太宰治 『父』 青空文庫
その泣き面のまま、ふと首を傾むけると、その女の姿が眼にはいったのだ。
— 織田作之助 『ひとりすまう』 青空文庫
ピンカートンの『海陸紀行全集』一に収めたマーチンの『蘇格蘭西島記』に、ロナ島へどこからとも知れず鼠群れ来って島中の穀を食い尽した上、泣き面に蜂とか、水夫が上陸してただ一疋あった牛を掠め去ったから、全く食物なくなったのに一年間糧船来らず、全島の民が死に尽した。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
すると、泣き面や、顰つ面やの病人たちのなかに、たつた一人機嫌よささうににこにこ顔で病床に横たはつてゐる一人の年若な傷病兵が眼についた。
— 大正十一(一九二二)年 『茶話』 青空文庫
しかし史朗はその時、清川に頭臚を殴られ、泣き面かきながら逐い攘われて来た。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
「私は、長い間泣き面をして、その修正し難い奇怪事を眺めていた。
— ――幼年時代・少年時代・青年時代―― 『マクシム・ゴーリキイの伝記』 青空文庫
「桃龍はんの泣き面」「ゲンコツぁんと蕪はん」――「ゲンコツぁんと蕪はん」は彼等が並んで歩いている後姿を描いたのだが、滑稽な中によく特徴を捕えてあった。
— 宮本百合子 『高台寺』 青空文庫
作例 · 標準
叱られた子供は、泣き面で母親の陰に隠れてしまった。
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彼女は泣き面をなんとか隠そうとしたが、目元が真っ赤だった。
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そんな泣き面をしてないで、早く解決策を考えよう。
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