礬水
どうさ異読 ドーサ
名詞
標準
dōsa
文例 · 用例
私は十六七の頃にはもう濃く礬水をひいた薄美濃紙を宛てがって絵巻物の断片を謄き写しすることも出来たし、残存の兜の錣を、比較を間違えず写生することも出来た。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
礬水びきの美濃紙へ辞書をすっかり写したものさ、と云っていたが、それもこの時代の夫婦の一日の光景であったであろう。
— 宮本百合子 『繻珍のズボン』 青空文庫
それはどうも埓が明かないから、その紙に礬水をして、夫れから筆は鵞筆で以て写すのが先ず一般の風であった。
— 福翁自伝 『福翁自伝』 青空文庫
明礬水といっていいか黄金水といっていいか」「まあ黄金水だなア」「滝も立派ですねえ。
— 国枝史郎 『甲州鎮撫隊』 青空文庫
「明日、とにかく、癌研へ行って来ます」 白紙に明礬水で書いた文字が炙り出されて来るように、昨夜、妻の言った言葉が、私の頭に次第にはっきり蘇って来る。
— 外村繁 『澪標』 青空文庫
突き出された久次郎はそれから家へも帰らないで、どこをどうさまよい歩いていたのか判らない。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
この仮説は非常なめんどうさえいとわなければ多くの実例について一々調査した上で当否を確かめ得られるであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
」「おらとこでどうさしやつたか、おらあちつとも知らんがでござんす。
— 平出修 『夜烏』 青空文庫
作例 · 標準
書道用の和紙に礬水を引くことで、墨のにじみを防ぐことができる。
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絵を描く前に、紙に礬水を塗って表面を整える。
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この古い絵画は、礬水によって紙の劣化が抑えられている。
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