明礬
みょうばん異読 ミョウバン
名詞
標準
alum
文例 · 用例
すると、手ふいごの風之助という、吹けば飛ぶようなひょうきんな男が、「親分、肩の凝りなら、灸よりも蛭に血を吸わせた方が効きますぜ」「いや、蛭よりも鼠の黒焼きを耳かきに一杯と、焼明礬をまぜて、貼りつけた方が……」 そう言ったのは、膳所の十六である。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
四十年ほど前予が本草学を修めた頃は、京阪から和歌山田辺(想うに全国到る処)の生薬屋に、馬、牛、猴、獺、狐、狸、狗、鹿、鯨、また殊に膃肭獣のタケリ、すなわち牡具を明礬で煮固めて防腐し乾したのを売るを別段不思議と思わず。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
明礬をとかしたように、僕の頭脳は急にハッキリ滲んできた。
— 海野十三 『棺桶の花嫁』 青空文庫
「分からない」「明礬で書いてあるんだ」「では水に入れると分かるね?
— 小酒井不木 『紅色ダイヤ』 青空文庫
)の居城の跡とかで見晴らしのいい高台に温泉が湧いてをり、そこから奥へ入つて行つて、かんなわの湯だとか明礬の湯だとか半里か一里ごとに色々な温泉が噴出してゐる。
— 徳田秋聲 『佗しい放浪の旅』 青空文庫
もっと雄々しく山と谷とのきざみめ深し 木曾のつり橋 落合川辺の木曾川の水は深く明礬色で、崖や枯木の茶色と対照す 幅もひろし。
— 宮本百合子 『一九二七年春より』 青空文庫
流石に信濃の国なれば、鮒をかしらにはあらざりけり、屋背の渓川は魚|栖まず、ところのものは明礬多ければなりという。
— 森鴎外 『みちの記』 青空文庫
こう思うと、純一の心は濁水に明礬を入れたように、思いの外早く澄んで来た。
— 森鴎外 『青年』 青空文庫
作例 · 標準
ナスの漬物の色を鮮やかに保つために、明礬を加える。
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明礬水を作って、消臭スプレーとして利用している。
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化学の実験で、明礬の大きな結晶を作るのに成功した。
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