漁獲
ぎょかく
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #24968 · 青空 84 例
標準
fishery
文例 · 用例
彼らの漁場はただ浜べ岸べに限られていたであろうが、船と漁具との発達は漁場を次第に沖のほうに押し広げ同時に漁獲物の種類を豊富にした。
— 寺田寅彦 『日本人の自然観』 青空文庫
またこのあたりの堤下、上は柳畑辺より下は三囲祠前の下流十間までの間は有名なる○鯉釣場にして、いはゆる浅草川の紫鯉を産するところなれば、漁獲の数甚だ多からざるにかゝはらず釣客の綸を垂るゝもの甚だ少からず。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
このように純粋に物質的な現象、すなわち地震のような現象と、生物的、かつ人為的要素の錯雑した漁獲といったようなものとの間の相関を取り扱うことが科学的に許容されるかどうかという問題については、往々物理学者の側でもまた生理学者の側でも疑問をさしはさむ人が存するようである。
— 寺田寅彦 『物質群として見た動物群』 青空文庫
地震と漁獲との関係もかなりこれに類したものである。
— 寺田寅彦 『物質群として見た動物群』 青空文庫
たとえば五穀の収穫や沿海の漁獲や採鉱|冶金の業に関しては農林省管下にそれぞれの試験場や調査所などがあって「科学的政道」の一端を行なっており、疫病流行に関しては伝染病研究所や衛生試験所やその他いろいろの施設があり、風水旱害に関しても気象台や関係諸機関が存在しているようである。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
此大漁獲があつたので、明日からは餓死の心配はないと思ふと、人間は正直なもので、其夜の夢はいと安く、朝の寢醒も何時になく胸穩であつた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
淡水魚の、養殖とか漁獲とか製品保存とかいう、専門中でも狭い専門に係る研究なので、来ている研究生たちは、大概就職の極っている水産物関係の官衙や会社やまたは協会とかの委託生で、いわば人生も生活も技術家としてコースが定められた人たちなので、朴々としていずれも胆汁質の青年に見えた。
— 岡本かの子 『金魚撩乱』 青空文庫
貴重海獸の漁獲のみに力めて、保護に力めなかつた結果は、我が邦沿海に、臘虎膃肭臍の乏少を來したでは無いか。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫