晩春
ばんしゅん
副詞名詞
標準
late spring
文例 · 用例
晩春の日の弱い日だまりを感じさせるような、或る荒寥とした、心の隅の寂しさを感じさせる句である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
そこには笹竹や芹などの雑草が生え、塵芥にまみれて捨てられてる、我楽多の瀬戸物などの破片の上に、晩春の日だまりが力なく漂っているのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
それが裏街の芥捨場や、雑草の生える埋立地で、詩人の心を低徊させ、人間生活の廃跡に対する或る種の物侘しい、人なつかしい、晩春の日和のような、アンニュイに似た孤独の詩情を抱かせるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
伊香保のいちばんいい季節は、晩春四五月から、初夏の六七月へかけた時期である。
— 萩原朔太郎 『石段上りの街』 青空文庫
誠に晩春より初夏へかけ(ここの赤裸々となるは、夏期わずかの間に候)最も歴々と仰がるべく、夏にても、形は明確に、白雪山を埋むる今にても、こを恋人とせる小生の目には、同じ雪に蔽われながらも、この鳥形のみは粗き山の膚(元より白色)の中に、滑らかに平に浮び出で居候が、認められ候。
— 小島烏水 『雪の白峰』 青空文庫
が、私は只今巴里の晩春を見たいものだと願つて居ります、私は、歸り支度をしてゐるので御座いますから。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『リルケ書翰(ロダン宛)』 青空文庫
一方でまたこの分泌には一年を週期とする季節的変化があって、その最高が晩春、最低が初秋のころにあると仮定する。
— 寺田寅彦 『五月の唯物観』 青空文庫
晩春の午後の日が倦怠に似た感情で山腹を照らしてゐるとき、なんといふ靜かさでそれは咲いてゐたらう!
— 梶井基次郎 『闇への書』 青空文庫
作例 · 標準
晩春の暖かな日差しが、若葉を一層輝かせている。
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晩春の風は心地よく、散歩に最適だ。
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この花は晩春に咲き、その美しさで人々を魅了する。
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標準
third month of the lunar calendar
作例 · 標準
旧暦の晩春は、新年度の始まりと重なることが多い。
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晩春の節句には、特別な料理が供される習慣がある。
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彼は晩春の季節に詠まれた和歌を好んで鑑賞する。
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ウィキペディア曖昧さ回避
晩春(ばんしゅん) 春を3つに分けた最後。 5月ごろ。 清明から立夏の前日まで。 旧暦3月の異称。 晩春 (映画) - 1949年の小津安二郎監督の映画。 晩春駅(マンチュンえき) - 北朝鮮の鉄道駅。
出典: 晩春 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0