相談事
そうだんごと
名詞
標準
consultation matter
文例 · 用例
」「なアにね、ちよつと相談事に行かうと思つたんです。
— ――スウェーデンの殺人鬼―― 『死の接吻』 青空文庫
わたくしは声を挙げて笑ってしまいましたが、ふと、この番頭のすることを考えると、わたくし始め、少くとも二三人の生涯に影響する相談事の最中を、途中で差控えて、悠々、この所作をする平気さには不審を起さずにはいられませんでした。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
相談事がある、ということか!
— THE RESIDENT PATIENT 『患者兼同居人』 青空文庫
「倉地さんは今、ある会社をお立てになるのでいろいろ御相談事があるのだけれども、下宿ではまわりがやかましくって困るとおっしゃるから、これからいつでもここで御用をなさるようにいったから、きっとこれからもちょくちょくいらっしゃるだろうが、貞ちゃん、きょうのように遊びのお相手にばかりしていてはだめよ。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
庫裡では何か村の相談事でもあるかして大勢人が出たり入つたりしてゐるのを見た。
— 田山録弥 『草みち』 青空文庫
その梧の木を背中にして、お留がなにか小声で亭主と話していたが、その様子がどうも穏やかでないらしく、普通の相談事でないように見えたので、半七は半分しめ切ってある腰高の障子に身をかくして、二人の様子をしばらく窺っていると、夫婦の声は少し高くなった。
— 弁天娘 『半七捕物帳』 青空文庫
相談事は不得手で意見がなく、会議の場合は主に腕組をして反つてゐるだけの実父であつたから、タルノ街に理由があるとすれば、その反り方が仲間の者に落着きを与へて名案を生み出す源になつた――か、お祭り騒ぎの費用万端を享け持つたとかといふ廉に依つたより外は無い筈だ。
— 牧野信一 『円卓子での話』 青空文庫
すると、花江も面白そうに笑いながら、それでも相談事があって今日は来たのですから、そのことだけは上手くいくかもしれませんわと云い返えした。
— 横光利一 『馬車』 青空文庫