歌物語
うたものがたり
名詞
標準
collection of short Heian-period tales in the form of poems
文例 · 用例
常に宇宙の深遠なる悲愁、神秘なる歓楽を覚ゆるものから、当代の愚かしき歌物語が、野卑陳套の曲を反復して、譬へば情痴の涙に重き百葉の軽舟、今、芸苑の河流を閉塞するを敬せざるのみ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
常に宇宙の深遠なる悲愁、神祕なる歡樂を覺ゆるものから、當代の愚かしき歌物語が、野卑陳套の曲を反復して、譬へば情痴の涙に重き百葉の輕舟、今、藝苑の河流を閉塞するを敬せざるのみ。
— 上田敏 『海潮音』 青空文庫
「歌物語など致しておりました」「恋歌の講釈か」と、彼はまたあざ笑うような眼をした。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
大方はいつもの歌物語であろうと気を許して、信西入道はゆるゆると支度して伺候すると、忠通は待ちかねたように彼を呼び入れて出逢った。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
われらが今宵、大納言|師道卿の屋形へ歌物語を聴きにまいろうと存じて、四条のほとりへ来かかると、兼輔めが人待ち顔にたたずんでいる。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
われらが今宵、大納言師道卿の屋形へ歌物語を聴きにまいろうと存じて、四条のほとりへ来かかると、兼輔めが人待ち顔にたたずんでいる。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
第七 歌物語に何の癡言と聞き流せし戀てふ魔に、さては吾れ疾より魅せられしかと、初めて悟りし今の刹那に、瀧口が心は如何なりしぞ。
— 高山樗牛 『瀧口入道』 青空文庫
七 実生活を詠んだ歌物語の主人公は勿論、もでるを思はせる様な書きぶりで表されてゐる。
— 万葉集以後の歌風の見わたし 『短歌本質成立の時代』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア
歌物語(うたものがたり)は、和歌にまつわる説話を集成した、物語文学の総称である。
出典: 歌物語 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0