伊勢物語
いせものがたり
名詞
標準
Tales of Ise (Heian period collection of poems)
文例 · 用例
伊勢物語に、「二人して結びし紐を一人して相見るまでは解かじとぞ思ふ」思ふに下裳は小児の附紐の如く肌着に着けたる紐なるべし。
— 泉鏡花 『当世女装一斑』 青空文庫
『枕草子』と『伊勢物語』の二冊である。
— 太宰治 『作家の像』 青空文庫
畏れ多い限りではあるが『慶長軍記抄』に依れば「万乗の天子も些少の銭貨にかへて宸筆を売らせ給ひ、銀紙に百人一首、伊勢物語など望みのまゝをしるせる札をつけて、御簾に結びつけ、日を経て後|詣づれば宸筆を添へて差し出さる」とある。
— 菊池寛 『応仁の乱』 青空文庫
その他「土佐日記」、「伊勢物語」、「竹取物語」、「今昔物語」など注目すべき作品は頗る多い。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
熊楠いわく、むかしより伊勢人は偽り多しと言うので、仮作の小説たるを明示するため『伊勢物語』と言う書題を設けたと申す。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
伊勢物語に、秋來れば逢はんと約せし女に逃げられた男、天の逆手を拍て呪ふ事見ゆ。
— 南方熊楠 『詛言に就て』 青空文庫
本居氏説に、上古は呪を行ふに吉事凶事共に天の逆手を打つたが、伊勢物語の頃は人を詛ふのみに用ひたらしいと(古事記傳十四)。
— 南方熊楠 『詛言に就て』 青空文庫
次は伊勢物語と正三位が合わされた。
— 絵合 『源氏物語』 青空文庫
作例 · 標準
『伊勢物語』は在原業平を彷彿とさせる主人公の生涯を「昔、男ありけり」の書き出しで綴った、平安初期を代表する歌物語である。
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高校の古典の授業で『伊勢物語』の「東下り」の段を読み、当時の旅の厳しさと和歌に込められた情緒に触れた。
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『伊勢物語』の各段は独立性の高い短編形式をとっており、簡潔な本文と抒情豊かな和歌が絶妙な調和を見せている。
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鎌倉時代から室町時代にかけて、『伊勢物語』の秘説を相伝する「古今伝授」は、中世歌学の正統を示す象徴的な儀礼であった。
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ウィキペディア
『伊勢物語』 とは平安時代に成立した日本の歌物語。全1巻。平安時代初期に実在した貴族・在原業平と思われる男が主人公。和歌にまつわる短編歌物語集かつ恋愛を中心とする主人公の一代記的物語。主人公の名は明記されず「むかし、男(ありけり)」に始まる章が多い。作者不詳。平安時代のうちの具体的な成立年代も不詳で、初期、西暦900年前後、前期、(現在のような形になったのが)中期などの説がある。名称については後述する。
出典: 伊勢物語 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0