偕老同穴
かいろうどうけつ異読 カイロウドウケツ
名詞
標準
happy life partnership
文例 · 用例
聞き兼ねけんと猜するまゝ、思ひ入りて擦る数珠の音の声澄みて、と復び言へば後は言はせず、君にて御坐せしよ、こはいかに、と涙に顫ふおろ/\声、言葉の文もしどろもどろに、身を投げ伏して取りつきたるは、声音に紛ふかたも無き其昔偕老同穴の契り深かりし我が妻なり。
— 幸田露伴 『二日物語』 青空文庫
これは人情の自然、まことに止むを得ないところで、エイ子にはビー子とシー子の存在を秘密にして偕老同穴を誓っている。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
現在、死人の戸籍に這入っているその少女は、近いうちに自分のシャン振りと負けず劣らずの、ステキ滅法界もない玉の如き美少年と、偕老同穴の契を結ぶ事になっているのだ。
— 夢野久作 『ドグラ・マグラ』 青空文庫
其事情は如何ようにても、既に結婚したる上は、夫婦は偕老同穴、苦楽相共の契約を守りて、仮初にも背く可らず。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
一 偕老同穴は夫婦の約束なれども、如何せん老少不定は天の命ずる所にして、偕老果して偕老ならずして夫の早く世を去ることあり。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
だから、今までよくあった圧制的な見合結婚はいけないが、あらゆる方面で聞きあわして、これならいい、いわゆる良縁だというのであれば、その上に生ずる愛情は、偕老同穴の契りを結ぶ人生の最後まで円満に行くものだと思っている。
— 小林一三 『宝塚生い立ちの記』 青空文庫
――主人が偕老同穴を契った夫人の脳天の真中には真丸な大きな禿がある。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
それだから偕老同穴とか号して、死んでも一つ穴の狸に化ける。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
標準
Venus's flower basket (Euplectella aspergillum)