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金剛杵

こんごうしょ
名詞
1
標準
vajra (mystical weapon in Hinduism and Buddhism)
文例 · 用例
法を護る諸天善神達は絢爛なる甲冑に槊、剣、戟、金剛杵、弓箭にて働く。
岡本かの子 阿難と呪術師の娘 青空文庫
目ざまし草に於ける正直正大夫の金剛杵、鴎外、露伴、縁雨の三人冗語――これは後れて出て来た若い作家、評論家の群を、大家連が圧迫したやうなものであつた。
田山録弥 明治文学の概観 青空文庫
そして、左手に金剛杵を持ち、首へ珠数をかけてから、炉の中の灰を、右手の指で、額へ塗りつけた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
二人は、そのままの形で、俯向いて、何か念じると、だんだん、お由羅が、首を下げてきて、左手に金剛杵をもったまま、壇上へ、片手をついてしまった。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
部屋の壁には、青地に四印|曼荼羅を描いた旗と、蓮華広大曼荼羅を描いたものとを掛けて、飯食を供し、旛の上方には、加治木玄白斎が、自分の血で、三股金剛杵を描き、その杵の中に、一宇頂輪の真言を書いた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
仲太郎の、背後に、一段低く――だが、緞子の大きい座蒲団の、華やかなのを敷いて、珠数と、金剛杵とをもって坐っているお由羅は、眼を閉じて、低く、何か口の中で誦していた。
直木三十五 南国太平記 青空文庫
またどこからともなく風のようなざわめきが、御簾を動かすばかり起りましたが、その声のまだ終らない中に、印を結び直した横川の僧都が、徐に肉の余った顎を動かして、秘密の呪文を誦しますと、たちまちその雲気の中に、朦朧とした二尊の金甲神が、勇ましく金剛杵をふりかざしながら、影のような姿を現しました。
芥川龍之介 邪宗門 青空文庫
少し彩色は濃厚すぎますが、実に非凡の出来栄え、右手に金剛杵を持ち、左手に金剛鈴を執った慈悲の御姿、美妙と言おうか、端麗と言おうか、あまりの見事さに平次もしばらくは言葉もありません。
歎きの菩薩 銭形平次捕物控 青空文庫
作例 · 標準
修行者が手に持つ金剛杵は、煩悩を打ち砕く知恵の武器を象徴している。
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博物館の展示ケースの中で、精巧な彫刻が施された金色の金剛杵が光を放っていた。
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儀式の最中、導師は重厚な金剛杵を高く掲げて祈りを捧げた。
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