侍る
はべる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞
標準
to wait upon
文例 · 用例
木曾の橋をば西行法師の春花の盛に通り給ひて、生ひすがふ谷のこずゑをくもでにて 散らぬ花ふむ木曾のかけ橋また源の頼光、中納言維仲卿の御息女を恋ひさせ給ひて、恋染し木曾路の橋も年経なば 中もや絶えて落ぞしぬめり 此のほか色々の歌も侍るよし承り候と言ふ。
— 泉鏡太郎 『怪力』 青空文庫
紫藤 春の花いづれとなく皆開け出る色ごとに目おどろかぬは無きを、心短く打すてゝ散りぬるが恨めしうおぼゆるころほひ、此花の独たち後れて夏にさきかゝるなん、あやしく心にくゝ、あはれにおぼえ侍る。
— 幸田露伴 『花のいろ/\』 青空文庫
枯れ芝の中に花さく蕗の薹を見いでて、何となしに物の哀れを感じ侍る。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
ぞ、や、なり、かなかな、侍る、なんど、手爾波を合わされて助りますかい。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
三月にわたる久きをかの美き姿の絶えず出入するなれば、噂は自から院内に播りて、博士の某さへ終に唆されて、垣間見の歩をここに枉げられしとぞ伝へ侍る。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
天野信景の『塩尻』巻五三に、人男女の二根を具するあり、獣もかかる物ありやという人|侍る、予が采地愛知郡本地村民の家に、二根ある馬ありて、時々物を駄して来る、見るに尤うるさく覚え侍るといえるは、その見ネロに勝る事遠しだ。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
『徒然草』に、「甲香は宝螺貝のやうなるが、小さくて口のほどの細長にして出でたる貝の蓋なり、武蔵の国金沢といふ浦にありしを、所の者はへなたりと申し侍るとぞいひし」(『鎌倉攬勝考』附録に図あり)。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
その言い様が『福富草子』の最初に「人は身に応ぜぬ果報を羨むまじき事になん侍る」といえるによく似て居る。
— 犬に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
殿は常に多くの側近を侍らせていた。
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平安時代の女房たちは、貴人のそばに侍り、日々の世話をした。
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まるで従者のように、彼はいつも彼女のそばに侍っていた。
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