流露
りゅうろ
名詞動詞-サ変動詞-他動詞動詞-自動詞
標準
revelation
文例 · 用例
恋愛にも種々あります、幼時の初恋、青年期中年期の恋、その何れもが大部分自分の意識する処は、詩的感激、ロマンチツクな精神慾ではありますが、意識無意識にかゝはらず、その底には厳として、肉体的意慾が横はり、それが流露を遂げさせんとの自然の意志が実に緊密に加勢せられてあります。
— 岡本かの子 『恋愛といふもの』 青空文庫
「そう言っちゃ悪いが、御主人なぞもだいぶ足を粘り取られてる方だが」 酒は好きだがそう強くはない性質らしく、男は赭い顔に何となく感情を流露さす声になった。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
型式的概念的に堕した歌人の和歌などとは自ずからちがった自由な自然観が流露している。
— 寺田寅彦 『徒然草の鑑賞』 青空文庫
詩の本来の目的は寧ろそれらの者を通じて、人心の内部に顫動する所の感情そのものの本質を凝視し、かつ感情をさかんに流露させることである。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
これは何かの場合如何にも自然にふつと現れ出るその人本來の姿に對して放つ、幾分詠歎的な意味を含めた詞であるが、どう隱し、どう佯り、どう飾つてゐても人の持前といふものは、いつかどこかで何等かの形で自然に流露するものだといふ事だ。
— 南部修太郎 『氣質と文章』 青空文庫
そしてそういう美しくないものに対する極端な潔癖は、人に対し自分に対する無心な純な感情の流露を妨げた。
— 寺田寅彦 『亮の追憶』 青空文庫
いかなる赤誠があっても、それがその人一人の自我に立脚したものであって、そうしてその赤誠を固執し強調するにのみ急であって、環境の趨勢や民心の流露を無視したのでは、到底その機関の円滑な運転は望まれないらしい。
— 寺田寅彦 『「手首」の問題』 青空文庫
これを他の言葉に言い換えれば「生命が停滞して流露しない」ということになります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
作例 · 標準
親友との別れ際、彼の顔に抑えきれない悲しみが流露していた。
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その詩集には、故郷を思う作者の純粋な感情が余すところなく流露している。
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長年の不満がついに言葉となって流露し、会議室には重苦しい沈黙が流れた。
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