音速
おんそく
名詞頻度ランク #25988 · 青空 14 例
標準
speed of sound
文例 · 用例
○奥山の真木の板戸を音速み妹があたりの霜の上に宿ぬ 〔巻十一・二六一六〕 作者不詳「音速み」は、音がひどいのでの意で、今なら音響の鋭敏などというところを、「音速み」と云っているのは旨いものである。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
新考で、「音速」を、「押し難み」だろうといったが、それは古今集ばり常識である。
— 斎藤茂吉 『万葉秀歌』 青空文庫
音速の壁「超音ジェット機」という映画によると飛行機がマック一(音速)に近づくと空気の抵抗の壁にぶつかり機体がはげしく震動し上昇桿がきかなくなって墜落してしまう。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
その墜落の途中にあるいは音速に達していたのではないかと彼は考えた。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
「音速の壁にぶつかったとき桿を下降の方へ押すと上昇することが理論的に考えられないか」と彼はジェット機の設計者に訊いたが、音速の壁の正体自体がわからない状態では何事がなぜ可能だかわかりゃしないという。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
創造や発明とは常に音速の壁を破る作業かも知れない。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
テスト・パイロットが音速の壁を突き破る時にも上昇のために下降の桿を押すという理論的にでたらめなことを決行する勇気が必要であった。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
けれどもショック療法とか新薬の場合には学者自身は音速の壁と戦っているつもりでも試めされているのは彼自身の生命ではなく患者の生命なのである。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫