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乳色

にゅうしょく異読 ちちいろ
名詞
1
標準
milk white
文例 · 用例
コップに一杯の砂糖水をつくって、その上に小さな罎に入った茶褐色の薬液の一滴を垂らすと、それがぱっと拡がって水は乳色に変わった。
寺田寅彦 重兵衛さんの一家 青空文庫
が、乳色の、磨硝子の靄を通して灯を見るように、監獄の厚い壁を通して、雑音から街の地理を感得するように、彼の頭の中に、少年が不可解な光を投げた。
葉山嘉樹 乳色の靄 青空文庫
」 子供の食い取ってしまいたいような、乳色の手が吉田の頸にしがみついた。
葉山嘉樹 生爪を剥ぐ 青空文庫
三ヶ|月ほどの南北支那の旅を終つて、明日はいよいよ懷しい故國への船路に就かうといふ前の晩、それは乳色の夜靄が町の燈灯をほのぼのとさせるばかりに立ち罩めた如何にも異郷の秋らしい晩だつたが、僕は消息通の一|友と連れ立つて上海の町をさまよひ歩いた。
南部修太郎 麻雀を語る 青空文庫
とまれ、十|年前の秋の一|夜、乳色の夜靄立ち罩めた上海のあの茶館の窓際で聞いた麻雀牌の好ましい音は今も僕の胸底に懷しい支那風を思ひ出させずにはおかない。
南部修太郎 麻雀を語る 青空文庫
高い窓から柔かな乳色の光線が流れて、あたりは明るく密やかであつた。
南部修太郎 修道院の秋 青空文庫
光線に対しては乳色ガラスのランプシェードのように光を弱めずに拡散する効果があり、風に対してもその力を弱めてしかも適宜な空気の流通を調節する効果をもっている。
寺田寅彦 日本人の自然観 青空文庫
-------------------------------------------------------       一 牛乳色の靄が山の麓へ流れ集りだした。
黒島伝治 パルチザン・ウォルコフ 青空文庫
作例 · 標準
霧が立ち込める早朝の森は、あたり一面が乳色のベールに包まれたような幻想的な風景だ。
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彼女が身につけている乳色のパールネックレスは、派手すぎず上品な輝きを放っている。
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温泉の成分によってお湯が独特の乳色に濁っており、肌触りがとても滑らかだ。
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