画心
がしん
名詞
標準
artistic instinct
文例 · 用例
東京に出てから、自分は画を思いつつも画を自ら書かなくなり、ただ都会の大家の名作を見て、僅に自分の画心を満足さしていたのである。
— 国木田独歩 『画の悲み』 青空文庫
ただ耳より腮にかけし肉づきはかれの画心を惹く殊に深かりしのみ。
— 国木田独歩 『わかれ』 青空文庫
だから画心のない吾々が手や足を描こうとすると本来そのままの足や手を、方向のいかんにかかわらず、紙の上にあらわしたくなる。
— 夏目漱石 『創作家の態度』 青空文庫
曾我の討入りの狩屋のところなどの雨は、後に白滝という名で売出した、銀紙のジリジリした細い根がけ(白滝として売出したのは、今の左団次のお父さんが白滝とかいう織姫になった狂言の時だったと思う)を、上から下へ抜いて、画心に雨を面白く現わしたりしていた。
— 長谷川時雨 『流れた唾き』 青空文庫
その時の提督はペルリとアダムスという二人であったが、談判の折、幕府の役人の画心のある者が、二人の顔を窃かに写生した。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
主人に画心があって鴻巣山人とサインした版画をわたしは持つ。
— 勝本清一郎 『カフェー』 青空文庫
この男が当地上陸早々、この華麗なる都会風景に、画心を刺戟されまして、早速筆を執りましたのがこれらの絵であります。
— 橘外男 『ウニデス潮流の彼方』 青空文庫
画心壮心二つながら、燃えて、じっと、小藩の禄を、安為として食べては居られなかったのである。
— 吉川英治 『田崎草雲とその子』 青空文庫
作例 · 標準
その絵は、単なる写実を超えた、作家の深い画心を物語っている。
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若き彫刻家は、師から「形だけでなく、その奥にある画心を捉えよ」と指導された。
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彼女の書には、筆遣いの美しさだけでなく、内なる画心のほとばしりが見て取れた。
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このデザインには、斬新なアイデアと確かな画心が融合している。
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