歩荷
ぼっか異読 ボッカ
名詞
標準
mountain porter
文例 · 用例
ツケドミ 信州の山村にも知れ渡つた食物、所謂四十物(アヒモノ)の一つ、長鰯を粉糠と鹽とで漬けたもので、主として越後西頸城の海濱から、歩荷の肩で運び入れられた(郷土一卷四號)。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
ツケドミ 信州の山村にも知れ渡った食物、いわゆる四十物(アイモノ)の一つ、長鰯を粉糠と塩とで漬けたもので、主として越後|西頸城の海浜から、歩荷の肩で運び入れられた(郷土一巻四号)。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
七、駄荷と歩荷 人がみずから働く昔からの運搬法のなかでは、ただこの背を使うものだけが遠方の輸送に供せられ、したがってまた職業になっていた。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
ボッカは文字に書くと歩荷、古い日本語ではカチニといっていたのを、いつの頃よりかしゃれて字音で呼ぶようになっているのである。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
駄荷すなわち牛や馬の背ではこぶものにたいして、人が徒歩で負うゆえに歩荷であった。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
九、かるいの改良 大きな市街地では、もう久しい前からこの連雀という背負いかたは見られなくなり、連尺商いという言葉も忘れてしまっているが、その旅じたくの一部分は歩荷たちのなかにつたわり、一方にはまたおいおいと、村々の運送法にも影響をあたえている。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
これにも荷ごしらえの上手下手はあったろうが、ともかくも持てるかぎり多くのものを、その繩で背にくくりつけてくればよいので、歩荷や籠背負いの行商人のように、とちゅうでおろしたり、分けたりする必要はちっともなかったのである。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
一つにはこの労働がかなり苦しいので、少しでもこれを楽にしたいという希望があったからでもあろうが、一方にはまた連尺商いや歩荷という類の、これを専業にした人々と接する折がなかったら、そう容易にはこの改良をかんがえ出すこともできなかったろう。
— 柳田国男 『母の手毬歌』 青空文庫
作例 · 標準
昔の山村では、歩荷が物資の運搬に重要な役割を果たしていた。
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山小屋の建設には、重い資材を運ぶ歩荷の働きが不可欠だった。
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彼はプロの歩荷として、どんな険しい山道でも荷物を運び続けた。
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