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数え立てる

かぞえたてる
動詞-一段動詞-他動詞
1
標準
to enumerate
文例 · 用例
四 万事の設備不完全なるは、一々数え立てるまでもないが、肝腎の風呂場とても今日のようなタイル張りや人造石の建築は見られない。
岡本綺堂 温泉雑記 青空文庫
その他「重々恐れ入りました」という奴の鼻が「今に見ろ」という気ぶりを見せ、「貴方はおえらいですよ」と賞める鼻が「賞めたい事はちっともない」と裏書きし、「妾もうお芝居は見飽きちゃったのよ」と見栄を言いながら実は行きたい鼻の先のジレンマなぞ、数え立てると随分あります。
夢野久作 鼻の表現 青空文庫
それについてまた可笑しきはボカチオの『イル・デカメロン』に、僧が主人に対してアリストテレスは賢人の七徳とかを述べたが、わが従僕また七徳ありとてその過失を指折り数え立てるところがある。
鶏に関する伝説 十二支考 青空文庫
ダガ余り大きな声で数え立てると叱られるからやめる。
鼠に関する民俗と信念 十二支考 青空文庫
まして、塩冶の味方をして、家来の采女と駈落ちをして、権右衛門や新九郎やその他の家来どもに死傷をあたえたかれが不孝不義を数え立てると、師直は跳り上がるほどに腹立たしかった。
岡本綺堂 小坂部姫 青空文庫
まだまだ数え立てると限りもないが、要するにトドの詰まるところ文化生活の理想は何かと考えて来ると、彼等が学生や腰弁時代に口を極めて罵っていた、ブルジョアの金殿玉楼生活だという事になるようである。
夢野久作 街頭から見た新東京の裏面 青空文庫
それから――一々数え立てるまでもございませんが、その時その風俗画報は、二年以前の大地震の光景を再び私の眼の前へ展開してくれたのでございます。
芥川龍之介 疑惑 青空文庫
私どもが詩を読み始めてから、そうした幾百千の語を送迎したか、数え立てる事も出来ない。
折口信夫 詩語としての日本語 青空文庫
作例 · 標準
「君の遅刻、忘れ物、そしてその態度の悪さ」と、上司は私の欠点を一つ一つ数え立てて説教を始めた。
歴代の横綱が築き上げた不滅の記録を数え立てれば、彼がいかに偉大な力士であったかが浮き彫りになる。
予算不足のために断念せざるを得なかった事業案を数え立て、担当者は悔しそうに資料を閉じた。
古都・京都に現存する国宝級の建築物を数え立てていくと、一日では到底回りきれないことに気づく。
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