暑熱
しょねつ
名詞
標準
heat of summer
文例 · 用例
疳高い甘え声が、真昼の暑熱が漸く鈍い渾然さをみせた夕刻の空気の中を、矢のやうに走つた。
— 中原中也 『医者と赤ン坊』 青空文庫
少し健康は害してゐたが、日によつてはその暑熱が私を街へ誘惑することもあつた。
— 『青空』記事 『編輯後記(大正十五年九月號)』 青空文庫
大橋より川上は小蒸気船の往来なくして、たゞ川船、伝馬、荷足、小舟の類の帆を張り艫櫂を使ひて上下するのみなれば、閑静の趣を愛して夏の日の暑熱を川風に忘れんとするの人等は、大橋以西、製紙所の上、川の南西側に榛の樹立の連なれるあたりの樹蔭に船を纜ひて遊ぶが多し。
— 幸田露伴 『水の東京』 青空文庫
六月にはいると、盆地特有の猛烈の暑熱が、じりじりやって来て、北国育ちの私は、その仮借なき、地の底から湧きかえるような熱気には、仰天した。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
暑熱のために気が遠くなるなどは、私にとって生れてはじめての経験であった。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
私は暑熱をいい申しわけにして、仕事を怠けていて、退屈していた時であったから、早速行ってみることにした。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
七月、暑熱は極点に達した。
— 太宰治 『美少女』 青空文庫
九夏三伏の暑熱にも怯げず土佐炭|紅は魚屋の御用聞きなどを呼入れて、世話女房の酌で一杯やるといつた無事な日常、世人も羨む位であつた。
— 幸田露伴 『名工出世譚』 青空文庫
作例 · 標準
夏の暑熱が体に堪える季節になった。
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暑熱の中での屋外作業は危険が伴う。
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今年の夏は特に暑熱が厳しく、熱中症に注意が必要だ。
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