黒地
くろじ
名詞
標準
black ground
文例 · 用例
童女は黒地に赤い縞の洋服を着て、右の手に花を一輪もっている。
— 寺田寅彦 『ある日の経験』 青空文庫
」 一停車場で、彼の隣に居た、黒地の質素な洋服を着て、半外套を被つて、鳥打を被つた山林局の官吏とも思ふ、痩せた陰氣な男が、薄暗い窓から顏を出して、通がかりの驛員を呼んで聞いた。
— 泉鏡太郎 『魔法罎』 青空文庫
母親は五十ばかり、黒地のコートに目立たない襟卷して、質素な服姿だけれど、ゆつたりとして然も氣輕さうな風采。
— 泉鏡太郎 『松の葉』 青空文庫
気付いて、銀糸のはいった黒地の御召を著しく抜衣紋しているその女がすらりとした長身を起して、傍に来たが、ぱっと赧くなった切りで、物を言おうとすると、体が震えた。
— 織田作之助 『雨』 青空文庫
』 エミ子はそれから、黒地のフロックの首や手首に金箔の条を巻きつけた洋服を着て、真赤な|お椀帽子をかぶって、待っていました。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫
それを最初に発見した村人は、甲斐ない捜索にくたびれ果て、其処を通りかかりふとその崖の上から覗き込んだ時に、明け方の薄ら明りの中にヒラヒラと飜っている黒地に真赤な刺繍を彩したパジャマの片袖におどろかされたのであった。
— 渡辺温 『勝敗』 青空文庫
生地は紋綸子の黒地を、ほとんど黒地を覗かせないまで括り染の雪の輪模様に、竹のむら垣を置縫いにして、友禅と置縫いで大胆な紅梅立木を全面に花咲かしている。
— 岡本かの子 『河明り』 青空文庫
茶の中折帽を無造作に、黒地に茶の千筋、平お召の一枚小袖。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
作例 · 標準
黒地に鮮やかな花模様が描かれた着物。
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この絵は黒地なので、白い部分が際立って見える。
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黒地の壁紙は、部屋に落ち着いた雰囲気を与える。
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ウィキペディア曖昧さ回避
黒地(くろじ) 布や紙の地色が黒いこと。 囲碁の地。 那賀川町黒地 - 徳島県阿南市の地名。
出典: 黒地 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0