微々
びび
形容詞-たる副詞-と
標準
slight
文例 · 用例
ところで現今精神的渇望だの信念だのの方は微々たるものであるので、所詮現今の社会たるや、卑俗なものといはねばならぬ。
— 中原中也 『詩と現代』 青空文庫
何れにせよ、わが詩の伝統は未だ微々たるものである。
— 中原中也 『詩と其の伝統』 青空文庫
他にも残つたものがあるとしても、十九世期の大家簇出の後をうけて、なんと微々たるものであらう!
— 中原中也 『アンドレ・ジイド管見』 青空文庫
悲しい事には吾々太陽の陪臣微々たる人間の目には堂々たる太陽の歩武がどちらに向いているという事がはっきり分らぬが、ただ周囲に動いている諸星の中でリーラ派のは速く動くように見え、カメロパルダリス派のは割合に吾等と歩調の差が少なく見えるから、先ず吾等は後の派に属するものと考えねばならぬ。
— 寺田寅彦 『宇宙の二大星流』 青空文庫
それは、広い、はてしのない雪の曠野で、実に、二三匹の蟻にも比すべき微々たるものであった。
— 黒島伝治 『渦巻ける烏の群』 青空文庫
答うる者はあらで、婦女の呻く声のみ微々と聞えつ。
— 泉鏡花 『取舵』 青空文庫
幕府の末期までこの辺に伝馬町の大牢とともに芳原があったので、芳町といい大門通りというのも、それに因んだものだと言われていたが、春芳は三百に近い土地の置家のなかでは微々たる存在であり、家も豚小屋のように手狭なものであった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
火鉢にかけた湯鑵の湯水が、やうやく暖まつて来て、微々の音を立てるやうになつた。
— 岡本かの子 『上田秋成の晩年』 青空文庫
作例 · 標準
ほんの微々たる変化ですが、この数週間で彼の態度は明らかに改善しました。
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遠くで微々たる物音が聞こえた気がしたが、風の音だったようだ。
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熟練した職人の手にかかれば、材料の微々たる違いも見逃さずに、均一な品質の製品を作り上げることができる。
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