デスマスク
デスマスク異読 デス・マスク
名詞
標準
death mask
文例 · 用例
白昼の往来の明るさからいきなり変つたその暗さに私はまごついて、覚束ない視線を泳がせたが、壁に掛つたベートーベンのデスマスクと船の浮袋だけはどちらも白いだけにすぐそれと判つた。
— 織田作之助 『木の都』 青空文庫
麻川氏の端正な顔が星明りのなかでデスマスクの様に寂然と見える。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
その前に父のデスマスクを斎藤という人が取って下すったが、そのデスマスクを取る直前の父の顔は実に満足そうな……生前に見たドノ顔よりも気高い、懐しい微笑を含んでいた。
— 夢野久作 『父杉山茂丸を語る』 青空文庫
眼鏡のない眉毛の薄い顔は、まるでデスマスクのやうだつたが、しかし生命は取り止めたとしみじみ思つた。
— 織田作之助 『六白金星』 青空文庫
」 然しメイ子は、既にもう鬼のデスマスクをかむつて瞑目してしまつた父親の胸に顔を伏せて、たゞ激しく首を振つてゐるばかりであつた。
— 牧野信一 『酒盗人』 青空文庫
だが、それが縁で、デスマスクはその人がつくったということだ。
— 長谷川時雨 『九条武子』 青空文庫
そして一瞬場内が蒼白になると、職員室で密議を凝らしてゐた村の顔役と教員がブロンズのデスマスクを顔にして黄昏をともなひながら入場した。
— 坂口安吾 『村のひと騒ぎ』 青空文庫
腐爛した水屍体のデスマスクに似ていたわ」 ルミ子は珍らしくもなさそうな顔だった。
— 坂口安吾 『街はふるさと』 青空文庫
作例 · 標準
有名な芸術家のデスマスクが、博物館に展示されている。
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デスマスクからは、死者の生前の面影がうかがえる。
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彼はデスマスクを研究することで、歴史上の人物の顔を再現しようと試みた。
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ウィキペディア
デスマスク は、石膏や蝋で死者の顔の型を取ったものをいう。作成目的としては、故人を偲ぶ遺品としての保存、肖像作成のための一次資料の確保、死生観・芸術性・倒錯などを背景とした作品や調度品の主要素材としての確保、法医学的資料としての保存などがある。時にはデスマスクの上にそのまま着色して肖像とすることもある。刑死した死刑囚のデスマスクも数多く残されている。
出典: デスマスク — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0