老醜
ろうしゅう
名詞名詞-の形容詞
標準
ugliness of old age
文例 · 用例
「私はどうも、老醜といふものがきらひでね。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
死ぬのは、そんなにこはくもないけれど、どうも老醜だけは私の趣味に合はない。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
断じて自分は、そんな老醜を世に曝すまいと決心していた。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
故芥川龍之介の自殺については、色々な動機が臆測されているけれども、或る確かな一説によれば、あの美的観念の極度に強い小説家は、常に自分の容貌のことばかり気にして、老醜を曝すのを厭がっていたということだから、あるいはおそらくそうしたことが、有力な動機になっていたかも知れないのである。
— 萩原朔太郎 『老年と人生』 青空文庫
このおじさんが運命や因習から染みつけられ、おじさん自身ずいぶん骨折って拭い去ったつもりでもなお染み残っている老醜の気がありました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
手足は土蜘蛛のように、カサカサに痩せさらばえて、腰は二|重に崩れ、咳いたり痰を吐いたり、水|洟をすすり上げたり、涎を流したり老醜とはこのことかむしろ興冷めてしまったが、何れにしても怪しい。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
老醜たへがたいものがある!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
もし婦人というものに老醜なく、すべてがこのようになるものなら、人生はしばらく狂言を変えることだろうと思う。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
作例 · 標準
カメラマンはあえてモデルの深いシワを強調し、老醜の中にある美しさを表現した。
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彼は自身の老醜を世間に晒すことを恐れ、公の場からすっかり姿を消してしまった。
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鏡に映る老醜にため息をつきながらも、彼女は背筋を伸ばして歩き出した。
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