北狄
ほくてき
名詞
標準
Northern Di people (Zhou dynasty term for non-ethnic Chinese to the north)
文例 · 用例
然るに後年、京城の諸士にして、かの北狄の囘文を受けたるもの少からず、事顯はるゝに及びて、官司、其の密使を案討するに、無足の婦人即ち然り、然も奸黨の張本たりき。
— 泉鏡太郎 『唐模樣』 青空文庫
また北狄が漢地を犯せし時、太守宋梟、涼州学術少なし、故にしばしば反す、急に『孝経』を多く写させ家々習読せしめば乱たちまち止みなん、と言えり。
— 南方熊楠 『神社合祀に関する意見』 青空文庫
この『史記』の文を見ると、驢は支那よりもまず北狄間に最古く入ったので、かかる寒地によく繁殖したは、その時々野馬や野驢の諸種と混合して、土地相応の良種を生じたに依るだろう。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
遥か昔、北狄間にもそんな風があった痕跡として、騾の腹を剖いて子を取ると言ったのでないか。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
銅像や写真でおなじみの、素襖をきて大太刀をはいた姿――あれに魂がはいって揚幕から花道にゆるぎ出た時、さらに花道の七三に坐って、例の“東夷西戎南蛮北狄”の長台詞を朗々たる名調子で淀みなくつらねた時、わたしは満場の観客と共に、ただ酔ったような心持になっていた、と言うに過ぎない。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
十七世紀の中葉に国家再興を企ててシナ本国から起こった明朝は内紛のために悩まされ、次いで十八世紀、シナはふたたび北狄満州人の支配するところとなった。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
現に古代には軽羅をまとつた希臘、羅馬等の暖国の民さへ、今では北狄の考案した、寒気に堪へるのに都合の善い洋服と云ふものを用ひてゐる。
— 芥川龍之介 『文芸的な、余りに文芸的な』 青空文庫
實際支那の塞外の北狄などは、たとひ之を撃破した所が、得る所失ふ所に及ばず、功は勞を償はぬ憾がある。
— 桑原隲蔵 『支那人の文弱と保守』 青空文庫
作例 · 標準
古代中国において、北狄はしばしば中原を脅かす存在だった。
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万里の長城は、北狄の侵入を防ぐために築かれた。
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歴史書には、北狄の生活様式や文化に関する記述が残されている。
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