玉の輿
たまのこし
表現名詞
標準
palanquin set with jewels
文例 · 用例
彼は云わば玉の輿にのったとも云われようが、自分の境遇は随分変った。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
駿河台の老婦人は、あわれ玉の輿に乗らせたまうべき御身分なるに、腕車に一人|乗の軽々しさ、これを節倹ゆえと思うは非なり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
今この民子も玉の輿に乗り損ねた一人で、彼女の放浪生活もそれから始まったわけだった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
素袍でも着た徒が玉の輿持つて、へい、お迎、と下座するのを作らつせえ。
— 泉鏡太郎 『神鑿』 青空文庫
女は氏なくして玉の輿だから、どんな身分の人に姉さんといわれないとも限らぬが、そりゃ男の方から心を取って惚れさせようとか、気に入られようとかして、後じゃあ玩弄にするためだ。
— 泉鏡花 『湯島詣』 青空文庫
一体いつもこの邸の門前には、馬車か、俥か、当世の玉の輿の着いていないことはない。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
月に三度あるいは二度、十四から通うて二十の今まで、いわゆる玉の輿がこの門に在ることは、あえて珍しくはないのであったが、かくまで道を塞いで、縦に横附けになっていたのは、はじめて。
— 泉鏡花 『三枚続』 青空文庫
実は乗りたや玉の輿で、いずれ、お手車|処は確に見える。
— 泉鏡花 『式部小路』 青空文庫
作例 · 標準
時代劇の撮影現場で、金銀で装飾された豪華な玉の輿が運び込まれた。
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かつて高貴な姫君は、このような玉の輿に揺られて嫁いでいったのだろう。
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祭りの行列の主役が、美しく磨かれた玉の輿に乗って現れた。
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標準
money and social status gained by marrying a rich and powerful man
作例 · 標準
彼女はIT企業の社長と結婚し、周囲から玉の輿だと羨ましがられている。
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「玉の輿なんて興味ないわ」と口では言うものの、彼女の理想は高い。
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昔から、貧しい家の娘が大商人の後妻に入るのは玉の輿の典型だ。
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ウィキペディア
玉の輿(たまのこし)は、女性が社会的地位のある男性や資産家の男性と結婚することにより、自分も社会的地位を手に入れたり裕福な立場になること。男性が金持ちの女性と結婚する場合は、俗に「逆玉(ぎゃくたま)」と呼ばれる。
出典: 玉の輿 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0