畝間
うねま
名詞
標準
furrow
文例 · 用例
春といっても横にひろがった薺が、枝を束ねた桑畑の畝間にすっと延び出して僅かに白い花が見え出してまだ麦が首を擡げない頃は其短い麦の間に小さな体にしては恐ろしげな毛を頭に立てた雲雀がちょろちょろと駈け歩いて居る。
— 長塚節 『太十と其犬』 青空文庫
株は充分に張つて畝間は歩くのもやつとなほどだ。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
」「麥はな、少し早目に刈らにやあかんのぢやが……」 さう云つて、駒平は、畝間を先へ歩いて行つた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
午前中、僅かに伸びた蠶豆の畝間の土を鋤き返してゐた駿介は、丁度それが終つた時に來た雨だつたので、工合がよかつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
「そななことがそんなに知りたけりや、兄さん、夜なかに懷中電燈を持つて、畝間にでも蹲まつて見たらよござんせうが。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
茄子の畑の畝間にもあちらこちら散らばつてゐた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
畝間に作った馬鈴薯が情なくヒョロヒョロ伸び立ってゐる。
— 金田千鶴 『夏蚕時』 青空文庫
ところで、畑の畝間にそれを引くとすると、前にもいったように、畑の勾配が、正確に一定になっている必要がある。
— 中谷宇吉郎 『コロラド通信』 青空文庫