不十分
ふじゅうぶん
形容動詞名詞頻度ランク #5176 · 青空 416 例
標準
insufficient
文例 · 用例
それは我々の前には近々七十年以前に、急劇にも西洋文学といふ、目新らしい様式の文学がドヤドヤ現れて来たといふことであり、それの消化は未だ甚だ不十分であるといふことである。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
不十分に、さては断片的に、誌すことは出来るにしても、尠くもこの小論中に書くとしたら全くの無意味でさへある。
— 中原中也 『我が詩観』 青空文庫
第二に、古代の音を表わすには、普通の平仮名では不十分で、古代には、平仮名や片仮名では区別しきれない音の区別があったことが明らかになったのであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
それは一つはこの書物の書き方が甚だ粗略であって、かような、誰にも思い掛けない全く新奇な事実を伝えるのに不十分であり、また一方、余り独断的に見えるような所もあって、その本当の性質を理解することが困難だったからでありましょう。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
しかしこれだけの理由ではまだ不十分である。
— 寺田寅彦 『俳句の精神』 青空文庫
『松葉屋』も、『網元』も、『庄屋』も、証拠不十分で不起訴になった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
抵当に、一段二|畝の畑を書き込んで、其の監査を頼みに、小川のところへ行った時、小川に、抵当が不十分だと云って頑固にはねつけられたことがあった。
— 黒島傳治 『電報』 青空文庫
既得の知識を繰り返して受け売りするだけでは不十分である。
— 寺田寅彦 『化け物の進化』 青空文庫