受け口
うけぐち異読 うけくち
名詞
標準
mouth with a protruding lower lip and jaw
文例 · 用例
白粉で塗り隱した荒んだ肌、左の頬に拵へたわざとらしいほくろ、眉墨で縁取つた疲れたやうな眼の光、受け口のまつ赤な唇、まづい顏ではあつたが、相當の教育も受けたらしく、愛想交りにも日本の事を色色問ひ尋ねたりする女だつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
こころもち受け口であつた。
— 太宰治 『陰火』 青空文庫
それかあらぬか、父は生れたばかりの私の顔をそわそわと覗きこんで、色の白いところ、鼻筋の通ったところ、受け口の気味など、母親似のところばかり探して、何となく苦りきっていたといいます。
— 織田作之助 『アド・バルーン』 青空文庫
稍※|反り氣味な其の姿勢で、受け口の脣を半ば開いた儘、睫の長い大きな目で、放心したやうに此方を見詰めてゐる。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
やや反り気味なその姿勢で、受け口の唇を半ば開いたまま、睫の長い大きな目で、放心したように此方を見詰めている。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
稍※反り気味な其の姿勢で、受け口の脣を半ば開いた儘、睫の長い大きな目で、放心したやうに此方を見詰めてゐる。
— 中島敦 『夾竹桃の家の女』 青空文庫
完全の無表情で鼻の両側に疲れたような幽かな細い皺が出来ていて、受け口が少しあいて、大きい眼は冷く深く澄んで、こころもち蒼ざめた顔には、すごい位の気品があった。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
郵便局の為替受け口には、黒繻子とメリンスの腹合せの帯をしめた女が為替の下渡しを待ちかねて、たたきを下駄でコトコトいわせている。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
socket
作例 · 標準
例句