旧態
きゅうたい
名詞頻度ランク #29184 · 青空 135 例
標準
old state of affairs
文例 · 用例
今に当つて猶且修省することを知らずして、旧態依然たるものが有らば、それは先に笑ひ、後に号へば闃として其れ人|无し、三歳|覿えず、凶なりといふやうになつてしまふ。
— 幸田露伴 『震は亨る』 青空文庫
随つて最北の津軽地方の如きは、住民まだ蝦夷の旧態を存するもの多く、直接鎌倉武士を以てしては、これを統治し難い事情があつたと見えて、土豪|安東氏を代官に任じ、蝦夷管領としてこれを鎮撫せしめた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
謙三郎の死したる後も、清川の家における居馴れし八畳の渠が書斎は、依然として旧態を更めざりき。
— 泉鏡花 『琵琶伝』 青空文庫
湯殿と便所と応接間だけを洋風に明るく改築して、あとは強情に旧態を遺していた。
— 岡本かの子 『唇草』 青空文庫
学者馬の祖先の足に三、四趾あった当時の旧態に復って、かくのごとしと説くが通例だが、篤と調べるとそうでなく、かかる多趾の馬の足は、ヒッパリオンやアンキテリウムなど、過去世の馬の多趾な足に似ず、全く手足が一本多過ぎたり指が六本あったりの人と同じく、畸形不具者に過ぎずと。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
雲助やごまの蠅や関所ぬけやまたは種々のかたき打だの武勇伝などと聯想されがちであったこの名高い関所道も終に旧態を改めねばならなくなったのかと思いながら、長い長い松並木の蔭を登る。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
象皮病で死んだと言う事は余り聞かないが、旧態通りに治癒るって事は、ま、大体絶望らしいな」と助役はここで一寸いずまいを正して、「……どうやらこれでこの事件も幕になったらしいね……あの豚の轢殺事件が、こんな悲劇に終ろうとは思わなかったよ……いや、僕の手抜かりだった。
— 大阪圭吉 『とむらい機関車』 青空文庫
モシモソレヲ怠ッタルトキハ、彼ノ神通力ハ瞬時ニ消滅シ、物ミナ旧態ニ復ルベシ、仍リテアダムハ、飼育セル多数ノ鼠ヲ変ジテ多クノ男女ヲ作リモロモロノ物品ヲ作リナセリ』 読み終った梅田十八は、非常なる恐怖に襲われた。
— 海野十三 『軍用鼠』 青空文庫
作例 · 標準
村の旧態を打破しようと、移住してきた若者たちが新しい特産品の開発に乗り出した。
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再開発が進む都心にあっても、この路地裏には昭和の旧態が色濃く残っている。
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議会の旧態を目の当たりにして、彼はこの町の政治を変えることの難しさを痛感した。
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