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不易

ふえき
形容動詞名詞
1
標準
constancy
文例 · 用例
彼等の思想と題材とは、もちろん一人一人に変つて居るが、その詩的情緒の本質に属するものは、普遍の人間性に遺伝されてる、一貫不易のリリツクである。
萩原朔太郎 冬の情緒 青空文庫
「春雨」「秋風」は日本人には直ちにまた人生の一断面であって、それはまた一方で不易であると同時に、また一方では流行の諸相でもある。
寺田寅彦 俳句の精神 青空文庫
四 俳句がいわゆる「不易」なものの一断面「流行」の一つの相を表現したものである以上、人の句を鑑賞する場合における評価が作者と鑑賞者との郷土や年齢やの函数で与えられるのは当然であろう。
寺田寅彦 思い出草 青空文庫
それはもちろん風雅の心をもって臨んだ七情万景であり、乾坤の変であるが、しかもそれは不易にして流行のただ中を得たものであり、虚実の境に出入し逍遙するものであろうとするのが蕉門正風のねらいどころである。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
不易流行や虚実の弁については古往今来諸家によって説き尽くされたことであって、今ここに敷衍すべき余地もないのであるが、要するにこれは俳諧には限らずあらゆるわが国の表現芸術に共通な指導原理であって、芸と学との間に分水嶺を画するものである。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
すなわち「不易」なる網目の一断面を摘出してそこに「流行」の相を示さなければならない。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
てにはただ一字の差で連歌と俳諧の差別を生じ、不易だけの句に流行の姿を生ずる。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
そうして枯れ枝から古池へと自然のふところに物の本情をもとめた結果、不易なる真の本体は潜在的なるものであってこれを表現すべき唯一のものは流行する象徴による暗示の芸術であるということを悟ったかのように見える。
寺田寅彦 俳諧の本質的概論 青空文庫
作例 · 標準
両国の首脳会談は、緊張感あふれるフェースオフの様相を呈した。
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