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鬼哭

きこく
名詞
1
標準
wailings of a restless ghost
文例 · 用例
み空の花なる星、この世の星なる花、黙々として千古語らざれども、夜々|綢繆の思ひ絶えざる彷彿一味の調は、やがて絶海の孤島に謫死したる大英雄を歌ふの壮調となり五丈原頭凄惨の秋を奏でゝは人をして啾々の鬼哭に泣かしめ、時に鏗爾たる暮天の鐘に和して、劫風ともにたえざる深沈の声を作し。
石川啄木 閑天地 青空文庫
)嵐よ黙せ、暗打つその翼、夜の叫びも荒磯の黒潮も、潮にみなぎる鬼哭の啾々も暫し唸りを鎮めよ。
石川啄木 青空文庫
鬼哭啾々、死屍累々。
海野十三 十八時の音楽浴 青空文庫
雑談の底には啾々たる鬼哭が聞える。
夏目漱石 趣味の遺伝 青空文庫
午後は、ドウィッチェの『神愁鬼哭』と、早稲田の『日本古代史』とを読んでいる。
大杉栄 獄中消息 青空文庫
鬼哭啾々、人の心は、そこの土を踏むだけで傷みに顫える。
長谷川時雨 牢屋の原 青空文庫
」 鬼哭を噛むような、左膳の声が。
日光の巻 丹下左膳 青空文庫
そのたびに一人ふたり、よろめきさがるもの、地に伏さって鬼哭を噛む者。
乾雲坤竜の巻 丹下左膳 青空文庫
作例 · 標準
その古寺は鬼哭が満ちていた。
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荒れ果てた廃墟を吹き抜ける風の音が、鬼哭のようだった。
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真夜中になると、戦場跡から鬼哭が聞こえるという伝説がある。
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