途方もない
とほうもない
表現形容詞
標準
extraordinary
文例 · 用例
生命とは「馬鹿気たものだ」と云ふ途方もない結論に到達することを、私は怖れた。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
小さな甲蟲がまっすぐに飛んで來て私の額に突き當りヒョロヒョロ危く墮ちようとして途方もない方へ飛び戻る。
— 宮澤賢治 『うろこ雲』 青空文庫
「なんばん鐵のかぶとむし 月のあかりも つめくさの ともすあかりも 眼に入らず 草のにほひをとび截って ひとのひたひに突きあたり あわててよろよろ 落ちるをやっとふみとまり いそんでかぢを立てなほし 月のあかりも つめくさの ともすあかりも眼に入らず 途方もない方に 飛んで行く。
— 宮澤賢治 『うろこ雲』 青空文庫
「だって君、これは何という木かしらんが、栗の木じゃないぜ、途方もないとこに栗の実が落ちてちゃ、ばれるよ。
— 宮沢賢治 『二人の役人』 青空文庫
このような変痴奇論を敷衍して行くと実に途方もない妙な議論が色々生まれて来るらしい。
— 寺田寅彦 『変った話』 青空文庫
突然路が右へ曲ると途方もない広い新道が村山|瀦水池のある丘陵の南麓へ向けて一直線に走っている。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
おぢいさんがそれをとめ、嘉ッコがすばやく逃げかかったとき、俄に途方もない、空の青セメントが一ぺんに落ちたといふやうなガタアッといふ音がして家はぐらぐらっとゆれ、みんなはぼかっとして呆れてしまひました。
— 宮沢賢治 『十月の末』 青空文庫
夜明けにはまだ途方もないしきっと雲が薄くなって月の光が透って来るのだ。
— 宮沢賢治 『秋田街道』 青空文庫
作例 · 標準
その巨大な建築物の建設には、途方もない歳月と費用が投じられた。
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途方もない大嘘をついて人を騙すなんて、彼の神経が信じられない。
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宇宙の広さを考えると、人間の存在なんて途方もなく小さなものだ。
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