原字
げんじ
名詞
標準
original kanji form
文例 · 用例
また外国音の方は外国の原字をそのまま用ゐるかまたは多少変化してこれを用ゐ、五母音の変化を示すためには速記法の符号を用ゐるかまたは拗音の場合に言ひし如く仮字をくつつけても可なるべし。
— 正岡子規 『墨汁一滴』 青空文庫
また、播磨神崎郡長谷村大字栃原字フドノ阿波|海部郡|中木頭村大字府殿同 那賀郡沢谷村大字掛盤字苻殿野同 名西郡|上分上山村字苻殿 フとは今のお札のことである。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
このほかに注意すべきナルの分布は、淡路|津名郡由良町大字由良浦字成山壱岐壱岐郡|香椎村大字新城字ナル山飛騨大野郡白川村大字椿原字ナルボラ ホラは谷または迫のことである。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
越後|東頸城郡|奴奈川村大字福島字阿寺陸前登米郡|石越村大字石越字阿寺美濃|恵那郡原田村大字|漆原字阿寺 岩代|耶麻郡旧|半在家村にも支村阿寺沢がある。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
たとえば、下総千葉郡|蘇我町大字小花輪字中峠上総|山武郡日向村大字木原字|中峠同 同 公平村大字松之郷字中峠 右のほか峠をヒョウまたはヒヨと訓む例はきわめて多い。
— 柳田國男 『地名の研究』 青空文庫
明治になつてから、大槻文彦氏が十七年に學藝志林第十四號に出した外來語源考には、キセル(煙草)斯班牙語なりといふ、未だ原字を探り得ずとなし、後言海にもこれを襲踏して、西班牙語、管の義なりと云ふと註した。
— 新村出 『キセルの語源』 青空文庫
そのとき、村の人びとは、かねやたいこを鳴らして、山や谷をさがして歩き、ついに、泉谷の泉の中で、ももひきを頭にかむってがつがつふるえながら、「これはええ湯じゃ、ええかげんじゃ」といっている一文商いやを見つけ出すことができたのでありました。
— 新美南吉 『和太郎さんと牛』 青空文庫
……そりゃお前いいかげんじゃろう」 と倉地はたしなめるような調子になった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
この漢字の原字は、甲骨文字にまで遡ることができる。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
古い文献を読む際には、時折、原字を確認する必要がある。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
彼は、漢字の原字が持つ意味や形に深い関心を持っている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア
原字(げんじ)は、異体字の種類を表す用語。異体字の中には、仮借・通仮字・引伸義によってある漢字Aが複数の意味を表す場合、または字の意味を明確にしようとする場合に、Aに別の要素を加えてBが作られるという関係が見られる。そのとき、AはBの原字であるという。たとえば「原」は「源」の原字である。原はがけを意味する厂とわき水を意味する泉を組み合わせたもので、水の出ている場所を意味する。しかし原は平原の意味も表すため、「原」にさんずいをつけた「源」の字が元の水の出ている場所の意味を表し、原が平原を意味する分担が行われている。
出典: 原字 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0