改良種
かいりょうしゅ
名詞
標準
improved strain
文例 · 用例
はあはあ、南京鼠の改良種をね。
— 渡辺温 『四月馬鹿』 青空文庫
この枇杷は豊満な肉づきを思はしめる改良種のそれとは全く別趣だ。
— 河東碧梧桐 『南予枇杷行』 青空文庫
犬屋は純粋種に似せることを目的にしているから、私が本当のことを書くと困るのだけれども、規格とか標準以上の改良種や、新種をつくることを目的にし、商法の上でもそれを明らかにしておけば、めいわくするはずもなく、その方が本当に面白味もあり、やりがいもあり、モウケにもなる仕事のはずなのだ。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
梨に二十世紀、桃に白桃水蜜桃ができ、葡萄や覆盆子に見事な改良種の現れたのは、いずれも大正以後であろう。
— 永井荷風 『葛飾土産』 青空文庫
その後明治になって渡来したものは葉が深い掌状裂をなした品であるが、今日ではなおその果の優秀な改良種も来ていることと思う。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
ここに一例を申しますと、鶏卵でありますが、在来の鶏は一年間に七八十個の玉子より産みませんが、今日行わるる改良種は平均百八十個産みます。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫
それゆえ、彼の有名な長崎カステラでは改良種の玉子を避けて、上海の在来の種卵のみを用いて居ります。
— 相馬愛蔵 『私の小売商道』 青空文庫
是も今いる年寄の一代かぎりかも知れないが、たとえ改良種でもわが田で取り入れたものを、次の年からの苗代には播こうとするようである。
— 柳田国男 『海上の道』 青空文庫