言い甲斐
いいがい
名詞
標準
worth mentioning
文例 · 用例
なにがしの大将、なにがしの少将も、この物凄い敵の前には言い甲斐もなく怖れ伏してしまった。
— 岡本綺堂 『玉藻の前』 青空文庫
「親分、あれですよ」「黙らないか、八」 言い甲斐もなく胴顫いするガラッ八の手をふりもぎって、平次は忍び足に、その声の方へ近付きました。
— 殺され半蔵 『銭形平次捕物控』 青空文庫
けれども焉んぞ知らん、外より共に帰って家庭内の人となるや、往々にして、忽ち夫婦|喧嘩を演じ、声荒々しく膂力逞しき妻にその手をねじ伏せられて、良人は言い甲斐なくも温め鳥の如くに押し蹙められるという奇劇も珍しからぬ。
— 大隈重信 『現代の婦人に告ぐ』 青空文庫
お兄さんは上の級にいられて、成績はいいがいたずらだといわれていました。
— 小金井喜美子 『鴎外の思い出』 青空文庫
それァいいがいったい手前、なんでその髷結やがった。
— 正岡容 『寄席』 青空文庫
「いいがいのなき味方どもよ」 勝入は、徒歩だちになって、小高い所へ立ち上がり、寂として、人影まばらな周囲にたいし、憤然と、怒号していた。
— 第十分冊 『新書太閤記』 青空文庫
作例 · 標準
「アドバイスを素直に聞き入れて成長してくれる彼には、こちらも助言の言い甲斐があるというものだ」
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どうせ聞き入れられないと分かっていても、組織の不正に対して正論をぶつけることには、それなりの言い甲斐がある。
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感謝の言葉をこれほどまでに喜んでもらえるなら、照れを捨ててお礼を伝えた言い甲斐があったというものだ。
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「何度注意しても馬耳東風では、こちらも意見を述べる言い甲斐が全くないよ」
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